これから資格取得を目指されている方を対象に、試験対策のポイントを簡単にご紹介させていただきます。
ピアノ未経験者や得意でない方にとって、保育士資格の実技試験でピアノを選択することは、ハードルが高く感じられることもあります。
どの楽器にも言えることですが、弾きたい気持ちだけあれば、段階を踏んで練習していくと必ず上達していきます。
特に実技試験は曲が決まっているので、しっかりポイントを押さえて、効率良く練習していきましょう!
【2021年度】 令和3年保育士試験概要
実技試験
- 音楽に関する技術 (幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の2曲を弾き歌いする。)
ピアノ・ギター、アコーディオンのいずれかで演奏。 - 造形に関する技術 (保育の一場面を絵画で表現する。)
- 言語に関する技術 (3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、下記の1~4のお話のうち一つを選択し、 子どもが集中して聴けるようなお話を行う。)
上記①~③の中から2分野を選択します。
必ずしも音楽は必須ではありません!
試験日程
前期
筆記試験 4月17日(土)・4月18日(日)
実技試験 7月4日(日)
後期
筆記試験 2021年10月23日(土)・10月24日(日)
実技試験 2021年12月12日(日)
課題曲
- 『あひるの行列』(作詞:小林純一 作曲:中田喜直)
- 『揺籃のうた』(作詞:北原白秋 作曲:草川信)
- ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。(楽譜(紙)の持ち込み可)
- ピアノの伴奏には市販の楽譜を用いるか、添付楽譜のコードネームを参照して編曲したものを用いる。
- ギター、アコーディオンで伴奏する場合には、添付楽譜のコードネームを尊重して演奏すること。
- いずれの楽器とも、前奏・後奏を付けてもよい。歌詞は1番のみとする。移調してもよい。
実技試験のポイント!
ピアノでの伴奏を想定しています!
曲のキー(高さ)は自分に合ってる?
伴奏よりも歌が大事!
歌を良く聞かせるには、自分の声の高さを中心に曲のキーを決めることがとても大切です。
また、ピアノ伴奏は無理して難しいものを弾くことよりも、しっかりと安定して弾けることが大切です。
下記に”揺籠のうた”の初心者用のシンプルな伴奏譜面を用意しました。
既に曲自体が著作権切れ(PD)になっているため、商用を除き、自由にダウンロードしてご利用ください。
揺籠のうたLevel1(Key=F)楽譜
再生ボタンで音が流れます。
まずは、原曲キー(F)でピアノに合わせて歌ってみましょう。
揺籠のうたLevel1(Key=C)楽譜
続いて、原曲キーが合わないと感じたら、C(原曲より低い)で歌ってみましょう。
揺籠のうた – 草川 信この2つのキーだと、ピアノの難易度をあげずにキーを変えられます。
それ以外のキーに細かく合わせると、ピアノの黒鍵が増えて、難易度が上がるというデメリットが出てくるのでバランスを注意が必要です。
大きな声で歌う
すごく基本的ではありますが、とても大事なポイントです。
たくさんの元気な子供達を先導して歌うことをイメージしましょう。
自然と大きな声になってきます。
明るい表情で
子供達は先生自身が楽しそうに明るい表情で歌ってくれると、嬉しく、一緒に楽しく歌ってくれるはずです。
試験官を前にしても、そういったイメージで演奏できるように、練習の段階から意識すると良いでしょう。
間違えても止まらない
子供達は先生の伴奏が間違えても、止まらずに歌い続けます。
試験の際にも、伴奏のピアノを間違えても、歌を止まらずに歌い続けるように気をつけましょう。
表情と同様に意識して練習することが大切です。
ピアノを持っていない
自宅にピアノがないことが多いと思いますが、キーボードでも十分に練習することが可能です。
価格も1万円前後からと、ピアノと比べてかなり安価に購入できます。
鍵盤数はピアノと同じ88鍵盤以外にも、76鍵盤、61鍵盤などあり、試験の課題曲だけ乗り切るのであれば、61鍵盤で足ります。
保育の現場でサラッと子供達に弾けるくらいのレベルを目指したり、色々な曲に挑戦してみたいという方は、88鍵盤の出来ればピアノタッチ(電子ピアノ)がお勧めです。
価格だけでなくサイズや重量も様々なので、ご自宅の置けるスペースなども考慮して、比較してみると良いでしょう。
キーボードとピアノの違いに注意
- 音の鳴り方
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電子楽器であるキーボードが、内蔵スピーカーやヘッドホンなどから音を出すのに対して、ピアノは楽器本体が実際に鳴るため、体感が異なります。また、ボリュームボタンはなく、指のタッチでコントールする点も大きく異なります。
- ピアノの鍵盤は重い
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キーボードに慣れているとピアノの鍵盤はかなり重く感じられます。
試験当日に初めてピアノを弾いて、違いに驚くことがないように、試験前にピアノが演奏できるところを探して練習してみることをお勧めします。
ピアノは伴奏として、適切なボリュームのバランスになるように気をつけましょう。
地域にもよりますが、全国各地に練習スタジオがありますので、”ピアノ 練習室”や”ピアノ スタジオ”などで検索するとピアノが練習できる場所がヒットします。
その他には、公民館や公立中学校など、地域の公共施設で安く借りれるところが探してみると以外と多くあります。
市区町村の役場などに問い合わせてみると良いでしょう。
必ずキーボードではなく、ピアノが置いてあることを確認しましょう!
マラカで保育士資格実技試験の対策をしよう
マラカでは保育士資格の実技試験に向けて、ご本人のレベルに合わせた学習のポイントを丁寧にレッスンしています。
通常レッスンと同様、1レッスンごとの都度払いでピンポイントでのご利用も可能です。
保育士音楽タグのある講師の予約ボタンから進み、「今回のレッスンで取り組みたい曲」で”保育士実技試験対策”を選択ください。
講師陣からワンポイントアドバイス
歌とピアノを分けて練習しがちですが、歌とピアノの一体感を出すために、早い段階から一緒に練習するのがおすすめです!
歌いながら弾く試験ですので、右手が弾けるようになってきたら、歌いながら右手を弾く練習をたくさんしていくと、歌とピアノが一体化しやすいです。
以上、保育士資格の実技試験対策のポイントのご紹介でした。
皆さまの合格をお祈りしております!!